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労務問題に強くなる基本とは?
1 労使間の信頼関係が何より大切
当たり前のことなのですが、労使間の信頼関係が何より大切です。
労使間の信頼関係が強い会社は、労務問題が起こりにくいですし、万が一、一部例外の人が問題を起こしても、他の従業員に波及する可能性は低いです。
信頼関係を築くには、シンプルに申しますと、お互い約束は守る、という事です。
会社からすれば、労働者と契約した労働条件(特に賃金・休日・労働時間)は守るということ
ですし、労働者からすれば会社に約束した内容の労務提供をする、ということです。
その約束の主たる事項を書面化したのが労働契約書であり、その他の労働条件等は就業規則に定めている内容となります。
2 賃金の多少にかかわらず信頼関係構築
賃金の多い少ないにかかわらず、信頼関係を構築できている会社はたくさんあります。
共通しているのは、社長や経営幹部の方の人格が良いということです。
従業員さんのことを本当に大事にされています。
その具体的な行動が、よくコミュニケーションがとれていることです。
また、従業員さんの家族のことなどもよく知っておられます。
その他にも大切な点があり、下記で詳しく述べています。
3 正反対の信頼関係がないケース
労使間の約束がきちんと守られていない。
当然、前提となる労働契約書や就業規則も、とりあえずのひな形しかない。
社長や経営幹部と従業員とのコミュニケーションも、あまりとれていない。
そして、従業員のことをよく知らない。
こうなると、非常に労務問題が発生しやすくなります。
また、労務問題の規模も大きくなり、深刻さも増してきます。
4 労務問題に強くなるための再確認
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労使間の約束を守る。
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従業員を大事にし、具体的行動をする(気持ちだけでは通じない場合が多いですから)。
5 それでも、なかなか防ぐことは難しい労務問題
労務問題というのものは、社長や経営幹部がいくら最善を尽くしていても、どうしても発生してしまいます。
大きな理由としては、従業員側の環境変化、心境変化などが挙げられます。
環境変化の最大のものは、様々な理由により金銭的に困ってきたという場合です。
そして、そのことにより、これまで平静であった本人の心境も殺伐としたものなり、職場でトラブルを起こすようになります。
この流れになると、従業員は、「自分は会社に未払い残業代請求ができるだろうか。解雇を言い渡されそうになっているが、解雇されたら争えるのだろうか」と考え調べ始めます。
金銭的に困ってきたということ、会社との良好な信頼関係に亀裂が入ってしまったこと、人手不足の時代のため中途採用での転職が容易になってきたこと、などの事情から労務問題は発生します。
これは、社長や経営幹部がいくら気を付けていても、なかなか防ぐことは難しいです。
6 労務問題専門の社労士に助言を求めること
会社として最善を尽くしていても、どうしても発生してしまう労務問題を未然に防ぐにはどうすればよいか?
もし発生してしまっても、問題を最小限で解決するにはどうすればよいか?
それは、労務の専門家であり、なおかつ、労務問題に強い社労士を会社で見つけていただき、その労務問題専門の社労士に助言を求めることです。
そうすれば、労務問題に強い会社にするための助けに、きっとなるはずです。
世の中にはたくさんの社労士の方がいます。
インターネットなどで調べるにしても、どのようなポイントを踏まえて労務問題に強い社労士を選べばよいのか、そう簡単ではないと思います。