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トラブル社員の履歴書

会社と社員Xとがもめた場合、私は社員Xの履歴書をFAXしてくださいと、ご相談者の方にお願いすることがよくあります。

履歴書を見れば、なんとなく、どんな人なのかのイメージがつくからです。

 

運転職などの現業職でよく目にするのは、粗い履歴書です。

字が粗雑で、写真さえ貼っていないケースもあります。

写真がないのは論外ですが、字は、下手なのと粗雑なのとでは違います。

その人の性格が粗雑な字に、にじみ出ています。

このような履歴書を応募時に出してくる人は、まず採用しないことです。

 

ちなみに、事務職系の中途採用者は、字は丁寧な場合がほとんどです。

書きぶりが几帳面すぎる場合、違った意味で気になります。

 

また、職歴の欄で、3ヶ月しか働いていない会社があれば、試用期間で終わっているはずですから、やはり、採用しないことです。

 

もう一つのパターンが、2年ほどは働いているものの、12月末とか3月末で辞めているケースです。

この場合、会社からきりのいい12月末とか年度末の3月末日で退職勧奨等を受けて辞めている可能性が高いと思います。

つまり、会社にいてほしくない人だった可能性が高いのです。

このケースも、気をつけた方がよいと思います。

 

転職歴の多い人は、会社に不満があり辞めていることが多いですから、当然要注意です。

採用選考段階の面談時に、「いろいろ質問をしますが、答えたくないことは答えなくても構いません」と、黙秘権を与えて強要はせずに、なぜこれまでいろんな会社を辞めてきたのか、どんどん聞いてください。

答えない場合は、それなりの負の理由があるのでしょうから、それだけでかなり質の良い情報がとれたことになります。

非常にシンプルですが、大切です。

相手にも、「当社のことで聞きたいことがあれば、何でも聞いてください。お答えできないかもしれませんが」と一声かけていただき、どんなことを聞いてくるのかで、その人のことをいろいろと見極めてください。

 

以上、もめる社員の履歴書について述べてまいりましたが、中途採用の場合は職務経歴書も必ず提出させてください。

職務経歴書には、さらにいろんな情報がつまっていますので。

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