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書面等の証拠

日頃、ホームページをご覧になられた方から、新規で労務トラブルのご相談をお受けすることがありますが、いつも決まってお聞きすることがあります。

「お話になられたことが確認できる書面等はありますか?」と。

これまで新規のご相談をお受けして、書面等での証拠を十分お持ちになっている方はお一人としていらっしゃいません。

口頭でのやり取りだけ、というケースがほとんどです。

口頭では、証拠能力が極めて低くなります。

余談ですが、裁判では、社長さんの供述中に寝ている裁判官もいるようで、口頭での証拠に興味がないようです。

トラブルの相手方である従業員や元従業員は、ほぼ100%に近い確率で、いろんな客観的証拠を握っています。

この時点で、勝負の行方がかなり決まってしまっています。

残念なことをしてくる残念な人は、世の中に少なからずいます。

残念な人は、そつなく証拠を集めています。

これは、労務の世界に限った事ではないのは、言うまでもありません。

顧問先のお客様からご相談をいただいた際、私は「こういう書面を取り交わしてください」等と申し上げています。

いざというときのために、お客様に証拠を残しておいていただきたいからです。

証拠が残っていれば、労務トラブルになりそうな事案でも、証拠を基に話し合いをし、大きな問題にはならずに済む、というケースがほとんどだからです。

当然、話し合いの内容も書面化して、証拠を残しておきます。

証拠を残すという作業は、疲れますし面倒です。

また、自社の従業員さん全員を全面的に信じ切らないのも、心のどこかに引っかかるものがあります。

しかし、くどいようですが、残念な人はいるのです。

その残念な人が、善良な大勢の従業員さんに悪影響を及ぼし、社内をかき回し、恩ある社長さんたちに刃を向けてくるのも事実なのです。

どうか、一部の残念な人から、皆様ご自身と、ご苦労をなされて築き上げてこられた皆様の大切な会社をお守りください。

また、大切な「善良な大勢の従業員さん」を守ってあげてください。

そのために、私が存在していると思っています。

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