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怪しいハラスメントもゼロではない
■1 〇〇ハラ
世の中で言われている〇〇ハラは沢山ありますが、労務の分野で問題になるのは、セクハラ・パワハラ、そしてマタハラです。
ハラスメントは、会社にも従業員にもプラスにはなりませんので、ハラスメントのない職場づくりは会社にとって大事だと思います。
しかしながら、どうしても発生してしまう場合がありますので、発生時の対応も非常に大事です。
■2 発生した場合
事実関係の調査をしなければなりません。
被害申告があって、その申告内容だけを会社が事実として認定するのは、避けなければなりません。
多くの場合、被害申告をされる方はかなりの勇気を出して会社に相談しますので、まずは丁寧に話を聞くのは大切です。
かといって、被害申告をしてきた場合の全てが事実とは限りません。
レアケースですが、なかには怪しいパワハラ・セクハラもあります。
二つの事例をご紹介しますが、今後、怪しいハラスメントは増えていくかもしれません。
■3 嫌いな上司を異動させる
一般的に、おもわずパワハラをしてしまう上司は、熱血タイプが多い傾向にあります。
パワハラかどうかの線引きは難しいのですが、指導の仕方・口調などに注意していれば、トラブルになることはそれほどないように思います。
(部下を思う上司の気持ちがあることが前提ですが。)
しかし、まれに次のようなケースが発生することがあります。
・上記のような部下思いの熱血上司
・しかし、部下にはその気持ちが全く通じていない(届かない・受け止める気持ちもない)
・上司はめげずに、いわゆる仕事のできない部下に対して、毎日一生懸命に指導する
・それでも全く改善せず、体調不良を理由に欠勤するようになる
・ある日、会社に、上司からパワハラを受けているために体調を崩したと、部下が会社に被害申告
・パワハラ上司のもとでは働けない、このままでは精神的におかしくなる、だから上司を異動させてくれと主張
こういう人がまれにいます。
自分にあわない上司をパワハラ名目で飛ばそうとする、「えっ!?」と思えるケースは実在します。
ですので、被害申告があった場合は、まずは事実関係の調査をきちんとしなければなりません。
ちなみに、パワハラの場合は、ごく少人数の部署でない限り、結構な確率で目撃者がいます。
適切な調査をしておけば、熱血上司の悲劇は回避できるはずです。
■4 夫に不倫がバレそうになり
このケースは私も聞いただけなのですが、そんなこともあるのかと、なんとも言えない気持ちになりました。
しかし、実話です。
既婚者同士が社内不倫をしていて、女性がご主人に不倫を疑われて苦しい状況に追い込まれそうになった時、「セクハラされた」と言うケースがあるようです。
怒ったご主人は、会社に怒鳴り込んできたようです。
会社としては、寝耳に水で、困るわけです。
パワハラと違い、セクハラ(今回は事実無根ですが)の場合、密室や二人きりで行われることが多く、当事者しか事実関係を知らないケースが多いです。
そのため、事実関係の調査には、パワハラよりも難しい面があります。
ともあれ、当事者同士は不倫をしていたのですから、それなりの報いがあるのは当然でしょうけれど、一番の被害者は会社だと思います。
■5 最後に
繰り返しになりますが、ハラスメントの相談があった場合は、事実関係の調査を行ってください。
調査の進め方など、私にご相談ください。
やり方を間違えますと、会社の対応自体に不満を持たれる可能性がありますので。